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この物語を救っているのはツバメの存在だ。本当の主人公はツバメなのだ。彼こそは王子様のことをその小さな身体と心の全部で愛している。
 王子様の自己犠牲的な愛にも、それなりの事情があったのかもしれない。貧しく不幸な多くの人々の中にあって、一人きらびやかに飾り立てられて立ち尽くすのも、きっと楽ではなかったろう。いっそ裸同然にまで落ちぶれても人々に尽くしたい、そう思うようになったとしても不思議ではない。それをも理解して、ツバメは王子を愛している。ところが、王子の方は自分の大きな愛にばかり気を取られていて、足元に凍えているツバメ小さな愛に気づかないのだ。
 だけど、ツバメの方が本物で、王子の方はニセモノだというわけじゃない。もしそうなら、ニセモノを愛したツバメの愛もニセモノになってしまうだろう。大きなものを恵まれた者は大きなものを与えることができるし、小さなものを恵まれた者は小さなものを与えればいい。どちらも立派なことだ。王子様の贈り物は、多くの人々を喜ばせたが、ツバメのことには誰も気を留めない。ツバメは誰知ることもなく、ただ王子様への小さな愛を貫いて死んでゆく。
ララビアータ:好きになるってどんなこと? (via ginzuna)

(jabberokkieから)

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